すべてのきっかけ
「あぁ、今日も間に合わなかったなぁ」
仕事を終え、私は足早に家路に着きます。アパートの駐車場は静かな空気でした。
「うん、寝てるな」
妻が里帰り出産から戻り、家には育休中の妻と、新生児の長女が待っているはずです。この時間にこんなに静かなのですから、長女も寝ているはずです。妻も一段落し、寝ているか、私の帰りを待っているかのいずれかでしょう。リビングのあかりがカーテンの隙間から見えるので、おそらく後者。
できることなら、もう少し早く。せめて起きている子どもに会えるよう帰りたいものです。そうはいっても、仕事は待ってくれません。多少なりとも出世し、責任ある仕事になってきました。親となるまでは、がむしゃらに働き続けてきました。後悔はありません。失敗したこともたくさんありましたが、たくさんの達成感や思い出、笑顔がありました。
10年間の社会人生活の中で、自分なりに子育てや教育に対する考えも固まってきました。自分の子には、自分の学んできた全てを伝え、幸せな人生を歩んでもらいたいという、親としてあまりに普通なことも思い始めていました。帰ったらせめて、今日の娘の様子だけでも聞こう。そう思い、急いでアパートの階段を駆け上がりました。
鍵を開け、家に入ると、私は全てが的外れであると悟りました。
何が、自分なりの考えか。
何が、学んできた全てか。
何が、今日の様子だけでも聞こうか。
ぐちゃぐちゃになった洗濯物
そこに積み上がる大量のガーゼ
蓋が閉まらないほどにつまったオムツ用のゴミ箱
そして明かりのついたままソファーで眠る妻の顔
我が子と向き合っているのは妻で。子どものことを誰よりも考えているのも妻で。子どものために自己犠牲でがんばっているのも妻で。それに比べて私のしていることといえば、娘が寝ている間に仕事に向かい、娘が寝たあとに帰宅し、静かに過ごすこと。ただただ、無力な己に今までは、帰宅後の妻の笑顔で気づかなかっただけでは無いか。
何よりも、家族を犠牲にして、仕事にフルコミットして。私は果たして、人生を終えるその時、「幸せな人生だった」と思えるのでしょうか。
私の中で、この先あふれると信じていた笑顔と幸せのようなものが、崩れ落ちるような気がしました。とにかく行動しなければならない。でもどうしたらいいんだろう。
このブログについて
はじめまして。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
エトと申します。
このブログでは、私がセミリタイアに向けて活動している様子を発信していきます。
現在(2026年1月)時点で、”3年後の春(2029年4月)に配当金月20万円を達成してセミリタイア生活に踏み切ること”を目標としています。
冒頭のお話は、全てのきっかけとなった数年前のある日の出来事です。今の私を作っている原点の記憶であり、セミリタイアを目指すと決めた一番の理由です。書いているうちに物語調になってしまったので、そのまま仕上げました。私固有の特別なできごとではなく、そこら中の働く父親にとってありふれた出来事ではないでしょうか。
ただ、そこを抜本的に変えようというのが私のスタンスです。もちろん、この夜の出来事から今に至るまでに、時短勤務や、働き方の工夫で、なるべく家事・育児の時間を増やす努力はしているつもりです。こうして隙間時間に文章を書く余裕がある程度には改善しました。
ただし、それらは限定的なもので、これから先の長期的視点で人生全体を考えると、一時しのぎでしかないと考えます。
日本人男性の死ぬ時の後悔No.1は、「働きすぎなければ良かった」だそうです。
私の場合、仕事をやめたいとか、今の仕事がもう嫌だとか、そういうわけではありません。大変なこともありますが、良い仕事だと思っています。ただ、仕事と家庭の両立を図る中で、自分のやり方を変えていきたい。そう願ってしまっただけのことなのです。
私の当面の目標は、「3年後のセミリタイア」です。
・仕事もする。
・子どもと朝食、夕食をいっしょに食べる。
・休日には仕事を気にせず子どもと遊ぶ。
・自分の健康にも気を使い、健康寿命をできるだけ伸ばす。
・親の介護もドヤ顔でやる。
・そしてもちろん、妻との時間も大切にする。
そんな当たり前にできたらいいのに、当時はまったくできる気がしなかったそれを実現するための記録であり、発信です。
当時の私と同じ悩みをお持ちの方や、セミリタイアして浮いた時間を使ってなにかやりたいことがある人の参考になれば幸いです。
「なぜ月20万なのか」
「なぜ3年後なのか」
それは、住宅ローンや子どもの教育費、そして私たちが理想とする生活を逆算して導き出した、ギリギリかつ現実的だと判断した数字です。
具体的な私のセミリタイア戦略や、進捗状況、どうやってあと3年で達成するのか、なぜこうしてHPにまとめ発信するに至ったのか、などなど、今後別記事で書いていこうと思います。
家族の笑顔の隣で、自分らしく生きられる新しい生き方。
これを私は【EtoStyle】(エトスタイル)と名付け、実現までの全記録をここに記していきます。
実現後にこのブログをどうしていくのかは全くの未定ですが、同じ夢や悩みをもつ誰かの道標になれましたら幸いです。

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