自作のセミリタイア・シミュレーション・ツールです。ブラウザ上でどなたでもお使いいただけます。
現在の状況や目標を入力するだけで、資産が何歳まで持つか(資産寿命)を自動計算できます。仕様上の注意などもツール下にありますので、どういう前提のシミュレーションかまで確認したい方は最後までご覧ください。
※シミュレーションの都合上、スマホよりもPCが断然オススメです。
本シミュレーターの4つの特徴
増配率やインフレ率を設定可能!
増配、インフレは複利っぽい計算なので、長期的予測を暗算で計算するのは困難です。
インフレ率や、インデックス資産の成長率、高配当株の成長率および増配率を設定し、シミュレーションすることができます。私のような増配株投資家の人からみると、この皮算用は楽しいです。
インデックスと高配当の両刀に特化!
私は、インデックスと高配当の両刀戦略をとっています。
このシミュレーターは私の趣味で作成したものなので、私好みの仕様です。
一応、どちらかの投資額を0に設定すれば、インデックス100%戦略の人や、高配当100%戦略の人にも対応できます。
子どもの学費、車の買い替え、家のメンテナンスなどの大きな出費にも対応!
子どもの教育費は高校生から大学生の間がピークです。
それぞれのフェーズで年間いくら必要かを設定することができます。同様に、車の買い替え、戸建ての場合は家の外壁塗装など定期的なメンテナンス、大型家電の買い替えが必要です。
これらを一定の周期で出費する前提をシミュレーションに組み込むことができます。
直感操作が可能
直感的に聞かれた数値を入力し、グラフや表で結果を確認、入力値の修正ができます。ツールの仕様上の注意点も多少ありますが、ざっくりしたシミュレーションだけならそんなの無視でOKです。細かいポイントが気になる方は、以下の仕様と注意点も熟読してください。
非対応の仕様と注意点
ツールの仕組みが複雑になりすぎてエトの力量ではできなかった部分です。その分、控えめ(というか厳しめ判定)シミュレーション設定となっています。
昇給
このシミュレーションでは、昇給の設定ができません。給料は最初に入力した値で固定です。そういう意味では若い人ほど使いづらいかもしれません。
しかしながら、昇給は公務員でもない限り、計画的に行われるものではありません。10年以上勤務しているが、給料はそれほど上がっていない、という人の話もきいたことがあります。昇給の余地がある人は、初期設定の給料の値を少し多めに見積もるのが良いのではないでしょうか。
副業も非対応
副業による追加資金の投入ができる人もいることでしょう。私自身も、セミリタイア後は副業を始めたいとは思っていますが、稼げるのかもわかりません。
そのため、私は副業で多少なりとも稼ぐことができれば成功率があがる、という感覚で捉えています。
税金(社会保障費を含む)は一律概算かつ重めの慎重設定
現実の課税所得や控除状況などなど、税制は非常に複雑です。これらを網羅することは現実的に不可能として、各勤務状況に応じて、労使折半も無視して、かなり重めに設定しています。なので、現状の手取りはシミュレーション結果の手取りより増えるケースが多いと思います。
仕様上は以下の税率です。
- 正社員・公務員: 額面収入×78%(税・社保で22%引き)
- パート・アルバイト: 額面収入×85%(税・社保で15%引き)
- フリーランス・自営業: 額面収入×70%(税・社保で30%引き)
会社員、公務員において、労使折半により会社側が負担してくれている税金も引かれます。パート・アルバイトも、15%も引かれることはないでしょう。未来の増税やステルス増税の可能性も踏まえて、このような重めの簡易シミュレーションになっています。
年金の繰り上げ受給と繰下げ受給
定年でやめるにせよ、早期リタイアをするにせよ、年金はシミュレーション上大切です。この年金は通常65歳から受給するものですが、早めにもらう、遅くもらう、という選択が可能です。
ただし、早く貰う場合は受給額が下がります。遅く貰えば受給額が増えます。リタイア後の労働が0でないのであれば、最終的な微調整はこの受給年齢の調整によって可能かもしれません。
この仕様がシミュレーターにはなく、65歳から設定した金額を一律で受給するのみになっています。
この点は、いずれアップデートするかも・・・・しれません。
特定口座のインデックス資産売却に伴う課税
投資信託(インデックス)資産について、シミュレーション上は特定口座とNISA口座を設定することができます。生活費補填のための定期的な売却となると課税額の計算が困難です。そのため、出口は全て無税で計算されます。この仕様は、私自身が投資信託はNISA口座のみでの保有、というところも大きいですが、多くの人にとって、NISA口座の積立投資枠600万、成長投資枠1200万というのが、十分な枠に思えたためです。
高配当株の配当に対する課税はあえての無視
高配当株の配当金も非課税で計算しています。
こちらも、私自身の保有銘柄たちは、特定口座とNISA口座が混ざっています。さらにはSCHDやVYMもあります。しかし、シミュレーションに入力するときに、そこを精査したり、分けて入力することは非常に手間でやってられません。そこで、ポートフォリオ全体の総評価額と、手取りとしてもらう配当金の合計のみを入れ、ポートフォリオ全体としての想定増配率を入れるよう、簡略化しました。
高配当株への新規投資の利回り
直接入力する欄がありません。ただし、余剰資金で高配当株に投資するという選択をすることができます。この選択をした場合の利回りですが、3.5%スタートで計算されます。ここから、自分で入力した増配率で増配していく仕様です。
モデルケースとセミリタイア戦略の立て方
Case 1:30代・子育て世帯でサイドFIREを目指す場合
30歳の夫婦が、NISAによる積立投資を中心にしつつ、子どもの学費に目処をつけて早期退職をするような設定で、シミュレーションを行いました。主な設定は以下の通りです。
- 夫婦それぞれの会社員としての年収は450万程度と想定。
- 30歳から資産形成を始め、50歳ごろのセミリタイア、その後はゆるく働く想定。
- 夫婦で、積立投資ベースでそれぞれ月10万円積立を頑張るつもり・・・で想定。
- 子どもは30歳時点で3歳と1歳の2人
- 退職金は少ないケースで4〜500万。公務員や大企業でしっかりもらえた場合に1500万程度と想定。今回は真ん中の1000万ほどで考える。
- このケースで年金額を見積もり、夫婦で250万ほどと想定。
その他、ツール画面で、以下のように設定

このケースでのシミュレーション結果がこのようになります。

いやDランクて。
自分で作っておいて厳しい判定です。しかしよく見てください。リタイア時に4300万です。そして、79歳で枯渇とありますが、冷静に考えましょう。ツールの仕様上、生活費は初期設定の450万ベースにインフレ率1%で増え続けていますが、老後に必要な生活費は減少する傾向にあります。また、定期的に発生している維持費ですが、子どもも巣立っていったあとに、ここまで家電等を買い替える必要があるのか?と思いますし、何歳まで車に乗り続ける気だ?という点が挙げられます。
そう考えると、Dランクとはいうものの、もう少し前倒しのセミリタイアもできそうです。
最終的に、セミリタイアに踏み切るあたりで、入念にシミュレートしつつ、完全リタイア年齢と年金受給年齢の調整で十分踏み切れそうな気がします。
これは自分たちを信じてGoサイン。幸せな老後を目指して頑張ってほしいですね。
Case 2: 20代・単身・新卒からの早期リタイアを目指す場合
もしかしたら大学生時点で、お金の勉強に気づいた猛者の中に、結婚願望もなく、そんなにお金のかからない趣味があって、穏やかな生活を望むケースもあるかもしれません。とはいえ、孤独で老後まで生きていくのはさすがに苦行だと思われるので、緩い労働と趣味を中心とした一人暮らしを目指しているという想定で考えます。新卒から考えるので、スタート時の資産は0で考えていきます。
- 10年での早期セミリタイアを目指す。年収は400万固定で想定。
- NISAを使い倒すべく、インデックスと高配当は両刀。
- 家は生涯賃貸。配偶者や子ども、車もなしのミニマムスタイル。
- 生活費は私が田舎の一人暮らしだったときの生活費「月12万(年間約150万)」とする。
- セミリタイア後は月5万(年間60万)程度をゆるく稼ぐ想定で、残りの90万をインデックス資産と配当金で賄う。
- インフレ率は2%とするが、高配当株の増配で打ち消していく想定。高配当はSCHDを中心としている想定で、増配率は10%を期待。
- 年金は10年の厚生年金+国民年金として100万程度を想定。インフレを考慮しつつも、緩い労働ができない年になってきたときの労働の収入の代わりとして機能することを期待。
この想定でシミュレーションしますが、投資戦略としては、以下のように、余剰資金をガンガンSCHDに投資。NISAの積立投資枠がもったいないので、月5万を10年積み立てることで、積立投資枠を使い切る想定。

さて、この想定のシミュレーション結果なのですが・・・


もうツッコミどころ満載で意味不明です。
いやミニマリスト+単身+SCHDの破壊力たるや。
100歳まで生きればですが、資産250億ってなんですかね。インフレとかもう、無視どころか気づかないレベルですね。
そして、SSランクでのコメント

次世代への資産継承も可能なレベルです。

次世代いないんだわw
増配を80年繰り返すとこんなバケモンが誕生するんですね。ミニマリスト最強です。これはまぁ、余った配当金を再投資し続ける想定なので、複利のエグさを実感しますね。
ここまで振り切った生活はあんまりないかもしれませんがまぁ、貧困大学生レベルの生活収入で年収400万かつ、無欲だとここまでバグるんですね。
この結果を踏まえて、退職年齢をいじってみましょう。
7年でのセミリタイアがこちら

40歳ごろに資産がマイナスに突入します。このシミュレーションでは難しそうなので、7年で退職しようと思うと、リタイア後の収入を上げたり、さらなる仙人生活が求められます。もう少し働くべきかな、ということで、8年リタイア想定でもう一度シミュレート。
8年でのセミリタイアがこちら

プラ転しました。
ここらが境目のようです。8年でのセミリタイアが良さそうにも見えますが、資産が爆増するのは70歳ごろ、ということで、これは資産の取り崩しや増配と、インフレのバトルが平行線で続いていった末に競り勝つ、という構図ですね。ややリスキーかもしれません。
これらを踏まえて、大学生バリの生活水準&ガンガン投資でいけば10年以内のセミリタイアができるかもしれない・・・・!
というモチベーションでとりあえずがんばってみるといいかもしれません。
この生活がその人にとって幸せなのかどうかは謎ですが。
Case 3: エトの場合
私自身の利用もご覧いただきましょう。とはいえ、私のケースはあまり参考にならないかもしれません。20代がバグっているからです。社会人4年目までは実家暮らしだったことや、仕事が忙しすぎて、お金を使う暇がなかったこと。似たような生活をしていた妻がいることなどなど、20代にお金が貯まるしかないような生活でした。さらにコロナ禍でたまたま投資をスタートしたことで、タイミングが絶好だったことも大きいです。結果、30代前半にして、6000万以上の資産を築くに至ってしまいました。20代に仕事が多忙を極めればいいだけのことなので、再現性こそありますが、全くオススメはできません。
前提は以下のようです。
- 給料は高年収というほどでもないが、そこそこもらえている。妻は育児時短勤務中。
- 子どもは二人。幼い。上の子が幼稚園入っているような年齢くらい。
- 住宅ローンあり(4000万超)、車あり(借金なし)、奨学金あり(もうすぐ返済終わる)。
- 年間生活費は現在450万ほどだが、奨学金返済がもうすぐ終わる。子どもの成長に合わせレジャー費の増加を踏まえ、480万円スタートで計算。
- インデックス資産はNISA枠のみで、旧NISA含め1000万ほど。
- 高配当株およびSCHD、VYMは特定口座とNISA口座でまじりつつ、5500万前後を推移中。年間配当金の予定額は155万。
- 3年後のセミリタイアを目標にしていたが、2年に前倒そうか悩み中
- セミリタイア後は、夫婦ともにゆるく働く。一応、アテはあるが絶対はない。
- セミリタイア後は副業もチャレンジしたいと思っているが、未定。収入も0で見積もる。
- 学費のピークとして、高校生の間は年間70万、大学生の間は年間200万を想定。
- インフレ率は1%想定。シミュレーション自体が控えめなので、インフレ率は希望的観測。2%超えになる可能性も頭の片隅にはおく。
その他細かい点は省略しますが、大雑把にこんなところです。シミュレーション結果がこちら。

予定どおり、あと3年。つまりは今年度+2年フルタイム勤務してセミリタイア決行のケースです。リタイア時の資産が8583万で、夫婦NISAほぼ満額スタートのプランですね。
Bランクで途中で投資信託が底をつき、高配当株ポートフォリオを売却している、とのことですが、その転換点がこちら。

下の子が大学へ入るあたりの学費のピーク時に投資信託がついに底をつきます。しかしまぁ、そのタイミングで高配当株ポートフォリオはというと9000万くらいに育ちつつ、配当金も500万近くなるという皮算用です。
ちなみに、控えめシミュレーションということで、税金及び社会保険で77万引かれる計算になっちゃってますが、何をどう調べても、ここまで引かれることはなく、夫婦の合計労働所得が220万ならばかなり少なく済みそうな気もします。まぁ、かなり先なので、不測の事態や贅沢な旅行、売ってしまったNISAの積立投資枠の穴埋め、そして金融所得課税の強化などなどを想定している幅ということにしておきます。
ここから先も、ツールの仕様通り、車や家電の買い替え、生活費はがっつりかかっている想定なのですが、現実では子どもが家を出れば、次の家電の買い替えはスケールダウンもするでしょうし、やがては車も手放します。子どもの食費もかからなければ、人が減る分、光熱費もダウンするでしょう。それとは逆に増える、自分たちの医療費などは未知数ですが・・・いずれにせよ、完全リタイアのタイミングの調整でなんとかなりそうな感じがします。
故に、今迷っている、1年前倒しについても検討します。ツールのリタイア年を1年はやめるだけなので、一瞬でできます。
結果がこちら。

お?リタイア時の資産が8583万⇒8223万と、案外小幅。
というか100際で17億て。複利の暴走。
さて、投資信託の底が尽きるのはいつだ・・・

下の子の大学入学直前か直後かの違いくらいか・・・?
下の子が大学を卒業すればもうほとんどクリアしたようなもんですね。
ちなみにこれらはインフレ率1%でのシミュレーションです。2%にしたところ、73歳で資金がつきました。わーお。インフレこわ。こんな微調整が一瞬でできるのも、本シミュレーターのポイントです。
まぁ、2%インフレという政府の想定が40年続くような時代になるのであれば、その分、株式が暴騰するので、もう少し資産は長持ちするような気はします。それに、そこまでインフレが持続するならば、完全リタイアを遅らせるのも手ですし、最悪の場合、仕事を増やしたり、どこかで再就職する必要があることでしょう。となると、4〜50歳でも新規採用してくれそうなフルタイムということで、それなりに努力が必要だったり、リスクが伴ったりしますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
しょせんはシミュレーションであり、机上の空論です。セミリタイアを計画している人の参考になれば嬉しいですが、どんな想定外があるかもわかりません。ましてや素人が趣味で作ったシミュレーションツールです。どんな欠陥が潜んでいるかもわかりません。最終的なセミリタイアの決行については、ご自身での熟考ののち、ご自身の責任でお願いします。
このシミュレーターを気に入っていただけましたら、繰り返し使用して戦略を練っていただいたり、スクリーンショットで保存したり、紹介していただければ嬉しいです。
他にも、高配当株の利確&新規銘柄の購入シミュレーターも作ってます。興味があれば、ぜひお試しください。
次にすべきこと
セミリタイアまでのシミュレーションをして終わりでは、人生は前に進みません。考えるだけ、決意するだけでは人生は変わりません。次にすべきことは無数にありますが、以下のような記事が参考になれば幸いです。
【セミリタイアを目指す投資術と節約術】
【私がセミリタイアを目指し始めた頃のお話】
あまり参考にはならないとは思いますが、若くして資産を築けた秘密がそこにあります。再現性はありますが、オススメはできません。そんなお話です。興味があれば・・・



