**キャピタルゲインがもったいない**
「せっかく含み益が乗っているのに、売らないのはもったいない……」
基本は売らないスタイルの高配当株投資。しかし、投資を続けていると、一度はこんな悩みに直面しますよね。
「自分ならうまく売買して、配当をもらい続けるよりも大きく儲けられる気がするぞ!」
そう感じるのは自然なことですし、一理あります。しかし、投資のプロではない私たちが長期的に頻繁な売買を繰り返すと、結果的にマイナスになる可能性が極めて高いのが現実です。
株式投資の世界では、「買う時よりも、売る時のほうが遥かに難しい」と言われています。
結論から言うと、頻繁な売買はしない。けれど、一定の水準に達したときは迷わず動けるよう「売却ルール」を持っておくことが、セミリタイアへの大切な鍵になります。
◆◆ はじめての方へ ◆◆
このブログでは、私「投資家エト」が、あと3年(36歳)で「配当金 月20万円」を達成してセミリタイアし、仕事・子育て・自分の生活・老後のすべてを欲張りに手に入れるためのリアルな軌跡を発信しています。
私の記録でありモチベーションでもあるこのサイトが、以下のような方の参考になれば幸いです。
- 仕事が忙しく、本当はもっと家族との時間を大切にしたい人
- やりたい仕事があるけれど、収入の低さや不安定さから一歩を踏み出せない人
- 老後の生活に漠然とした不安を抱えている人
- 「配当金を自由に使う生活」に強い憧れがある人
- 若い世代で、将来は労働強度を落として子育てにしっかり時間を使いたい人
◆◆◆◆
なぜこの売り判断を【実り】と呼ぶのか?
私が提唱する「エト式4刀流投資術」において、高配当株の売り判断(利確)は【実りの投資】と位置づけ、ポートフォリオを強化する「攻め」の役割を持たせています。
高配当株はいわば「お金のなる木」です。普段は実(配当金)を収穫して生活を豊かにしていくわけですが、時にはその実から種を取り出して別の場所に蒔いたり、大きく育った木の一部を売却して、別の元気な苗木を複数買い足したりします。
つまり、ただの売却ではなく、「ポートフォリオ全体の利回りを向上させる(さらに豊かな実りを得る)ための戦略的乗り換え」だからこそ、【実り】と呼んでいます。
売り判断のデメリットと付きまとう「失敗」のリアル
そうは言っても、売り判断には常にリスクが伴います。
- 「売った株がさらに爆上がりした」
- 「新しく乗り換えた株が減配・暴落した」
これらはすべて結果論であり、事前に100%見通すことは不可能です。今後の金利の動きも、社会情勢も、誰にも分かりません。結局のところ、「今の持株の未来」と「乗り換え先の未来」、どちらの配当成長が上回るかは、実際にやってみなければ分からない面があります。
だからこそ、感情に任せた売買ではなく、明確な視点(メリット)を持って動く必要があります。
利確がもたらすメリットと「増配」以外の重要な視点
【実りの投資】を行う最大のメリットは、「疑似的な増配」を作り出せる点です。
値上がり益(キャピタルゲイン)を使って新たな高配当銘柄を買い足せば、元本以上のスピードで配当金を増やすことができます。
そしてもう一つ、非常に重要な目的が「ポートフォリオのリバランス(バランス調整)」です。
特定の銘柄が大きく成長することは嬉しい悲鳴ですが、裏を返せば「ポートフォリオ全体のバランスが崩れている」サインでもあります。
💡 例えば、こんな状況を想像してみてください
投資を始めたばかりの頃、特定の銀行株を好んで買っていたとします。近年の金利上昇に伴ってその株価が急騰し、当初は**ポートフォリオの10%だったはずが、気づけば50%**を占めるようになってしまった……。
実際、ここ数年の市場ではこのような経験をした方も多いのではないでしょうか。
銀行株が今後も強いストーリーを描いているなら、安易にすべてを売るべきではありません。しかし、突如として金利が下落トレンドに転じたり、予期せぬ不祥事などの個別リスクで大暴落したりする可能性はゼロではありません。
「一つのカゴに卵を盛りすぎるリスク」を避けるためにも、一部を利確して他セクターへ分散させる【実り】の判断が必要不可欠になります。
投資家エトの売り判断:2つの絶対基準
「ルール作りが大切」と言いつつも、実は私自身、まだ完璧にルールの明文化ができているわけではありません。何度もノートに書いては、市場の動きを見て書き換えを繰り返している最中です。
しかし、試行錯誤の中で「これだけは譲れない」という2つの総合判断基準が見えてきました。
① ポートフォリオ全体が「増配」すること
含み益がいくら乗っていても、その銘柄がしっかり増配し続けている(利回りが維持・向上している)のであれば、売る理由は全くありません。
売るべきなのは、「企業の増配ペース < 株価の上昇(含み益)」になり、市場で過熱感が出たときです。回収した資金で別の優良株を買うことで、全体の配当金を底上げします。
② ポートフォリオの「バランス」が強化されること
1銘柄あたりの比率、およびセクター(業種)比率の偏りを是正します。
なお、投資歴が長くなり銘柄数が増えすぎると、日々の管理や決算期に届く封筒の山に圧倒されてしまいます(笑)。そのため、年齢を重ねるごとに「銘柄数は絞りつつ、1銘柄あたりの評価額(質)を上げていく」方向がスマートだと考えてはいます。が、分散欲と、優待欲で銘柄は増える一方です。投資を始めた頃は30までで、監視を含めて50としていたにもかかわらず、気づけば50以上の保有になりました。
NISA口座と特定口座の付き合い方(NISAとの相性)
新NISA口座で保有している銘柄や投資信託は、国内課税がゼロという最強のメリットがあります。
資金効率が極めて高い上に、売却してしまうと「投資枠の再利用が翌年まで待たされる」という制約があるため、NISA口座の資産は原則として「売らない(実りを収穫しない)」のが鉄則です。
一方で、考える価値があるのが「特定口座(課税口座)からNISA口座への引っ越し」です。
理想は、毎年の追加資金だけで年間360万円のNISA枠を埋めることですが、そんな余剰資金を毎年用意できる人は多くありません。
そこで、投資歴が長い人であれば、「特定口座の資産を一部売却(利確)し、その資金で年初にNISA枠を一括で埋める」という戦略が極めて合理的です。 売却時の課税という痛みは伴いますが、過去のデータ上、1年間かけてチビチビ分散投資するよりも、「年初に一括投資した方がリターンが大きくなる確率がやや高い」とされているからです。”やや”ということで、購入時期の分散も筋は悪くないはずです。
【注意】優待投資とかけ合わせる時の落とし穴
優待銘柄の場合、特定口座からNISA口座へ同じ銘柄を引っ越す時に1点だけ絶対にやってはいけない注意点があります。
❌ やってはいけない手順
- 特定口座の株を売却する
- 翌日、NISA口座で同じ株を買い直す
この手順を踏むと、証券会社側で「株主番号」が変わってしまいます。 自分の中では保有し続けているつもりでも、企業からは「新規の株主さん」とみなされます。その結果、「◯年以上継続保有」が条件となっている優待株の場合、優待の権利を失ってしまうのです。
もし同じ優待銘柄を引っ越す場合は、必ず以下の順序で行ってください。
⭕ 正しい手順
- 先にNISA口座で同じ株を購入する(一時的に2つ持った状態にする)
- その後、特定口座の株を売却する
このクロス気味の手順を踏むことで、株主番号を維持したまま安全に引っ越しが可能です。
まとめ
高配当株投資における「売り(実り)」は、単なる利益確定ではなく、次の3年、5年の配当生活をより強固にするための未来への投資です。
「増配ペース」と「ポートフォリオのバランス」の2点を見つめながら、欲張りに資産を育てていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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