我が子が将来お金で困らない【最強の金融教育入門教材】@セミリタイア予定の投資家パパ

悩む子どもたち セミリタイア民が我が子に【子どもの金融教育】

こんにちは。エトです。

今回は、私が将来我が子とじっくり議論したいと思っている「アリとキリギリス」のお話です。

誰もが知っている有名なイソップ寓話ですが、単なる「アリのように真面目にコツコツ働きましょうね」とか「キリギリスのように遊んでばかりいてはダメ」という道徳で終わらせるのは浅はかです。

実はこのお話、お金の価値観・税金・社会保障・さらには将来のキャリア設計まで、子どもが生きていく上で困らないための最高の金融教育教材になります。

今回は、家庭でできる「アリとキリギリス」の深掘りアプローチと、子どもの成長に合わせた仕掛け方をご紹介します。

アリとキリギリスを深掘りする「4つのアプローチ」

この童話を教材として使う際、私は以下の4つの切り口で子どもに問いかけてみたいと考えています。

アプローチ①:二者択一の生き方を問う

エト
エト

「あなたなら、アリとキリギリス、どっちの生き方がいい?」

  • アリの生き方: 今を我慢して、将来への備えをコツコツと万全にする
  • キリギリスの生き方: 将来のことは考えず、今この瞬間を全力で楽しむ

まずは極端な二者択一を提示し、子どもの素直な価値観(今を楽しむ派か、将来を不安視する派か)を引き出します。

アプローチ②:ハイブリッドの黄金比を考える

エト
エト

「アリ何%、キリギリス何%で生きるのが心地いい?」

現実の人生においては、グラデーションのようなものですね。どちらか100%に振り切るのではなく「ハイブリッド戦略」が良いに決まっています。問題はその「割合(バランス)」です。極端な話、どちらかに全振りするような生き方を現実に当てはめるとどのような生き方でしょうか。私は以下のように思います。

  • アリ100%=NISA貧乏将来の不安から投資や貯金ばかりにお金を回し、今しかできない体験や家族との時間を犠牲にしてしまう人。
  • キリギリス100%=マネーリテラシーゼロ貯金なし、車は残クレ、カードローンやリボ払いを繰り返し、目先の快楽だけに給料を使い果たす人。

大抵の人は、どちらか100%ではなく、一部アリ、一部キリギリス、という選択を望むことでしょう。もしくは「アリ100%の人でスタートするが、ライフステージに合わせてキリギリス度を上げていく」というメリハリを意識したハイブリッド戦略もあるかもしれません。

「今を楽しむキリギリスの心」も「未来を守るアリの賢さ」も両方必要です。自分にとって最も心地よいバランスはどこか、数字で考えさせます。

アプローチ③:「もしも」のアフターストーリーで社会の仕組みを学ぶ

エト
エト

あなたが物語の続きを書くなら、どんな話にする?

もし物語の続きがあったらどうなるか? 子どもから出てくる「ifのアイデア」を聞いてみましょう。子どもの成長に合わせて追質問をしていくと、驚くほど現代社会のシステムと直結していくのではないでしょうか。例えば以下のようなパターンが想定されますが、ときに子どもは大人が想像もしないような発想を見せます。そんな姿が見られれば嬉しいですね。

  • 「キリギリスがアリの蓄えを力づくで奪えばいい」⇒ 貧困の末の犯罪(強盗)という生き方は本当に幸せなのか? 法や秩序の重要性に気づかせます。例えば日本には生活保護というセーフティネットがありますが、もしもこの制度がなかった場合、生きるために強盗や窃盗をする人が増えそうな気がしませんか?
  • 「アリがキリギリスを助けてあげればいい」⇒ これが現実世界の「累進課税」や「富の再分配」です。とても優しい発想ですが、これではキリギリスが一方的に得をします。一方、未来に備えてがんばったアリはというと、損をします。「頑張った人が損をするのでは?」という不公平感と、「完全な自己責任にすると犯罪が増えて社会が崩壊する」というセーフティネットの本質に触れられます。
  • 「冬になったら暖かい南の国へ移住すればいい」⇒ 海外移住や生活保護の発想です。「その移動コストはどうする?」「現地の食べ物は合う?」「受け入れ先はある?」「アリはどうすべきなの?」と、前提条件のリアリティを問いかけます。ある意味、一つの正解の形かもしれませんが、物語的にはキリギリスにそんな大移動をする力はありません。そしてこのキリギリスに南を見極める知識があるのかは謎です。
  • 「キリギリスから強制的に10%徴収して貯蔵し、1%を手数料でもらって9%を冬に返してあげる」⇒ もし子どもがこれを思いついたらこれは天才です。中抜きを・・・手数料を取るというビジネスを思いつくその発想。恐ろしいですね。これもWinWinだしある意味正解ですかね。これは国が強制徴収して運用・給付する「社会保障・年金制度」のビジネスモデルそのものです。

アプローチ④:思考レベルを深める段階的な問い

成長に合わせて、問いの抽象度を上げていきます。

  1. 初級: 「どっちの生き方が好き?」
  2. 中級: 「冬が来たとき、あなたがアリならキリギリスを助ける?」「あなたがキリギリスならどうする?おとなしく諦める?」
  3. 上級(最終レベル):「アリもキリギリスも、みんなが幸せに暮らせる森のルールを作るならどうする?」

上級レベルを中・高生あたりで考えることができたらすごいですよね。

しかし、平均寿命が伸び、老後のお金や介護が漠然と不安になり備えなければ、という危機感が当たり前に存在するこの令和という時代です。昔みたいに、新卒で入った会社に定年まで勤め上げて、銀行の定期預金で5%とかそんな利息がついて、退職金と年金で悠々自適の老後生活を10〜20年送って天寿を全うする、というような時代は終わりを迎えています。

生涯を自分らしく幸せに生きるための金融教育のスタートとして、ちょうどいい温度感だと私は考えます。

年齢別:親からの仕掛け方

さて、この議論を、我が子の成長に合わせてどう仕掛けていくかが問題です。年齢や親子関係によっては、こんな議論をする流れや、子どものモチベーションを作ることが困難でしょう。発達段階や関係性に応じて、仕掛け方を考えましょう。

  • 幼児期(絵本):さりげなく本棚に『アリとキリギリス』を混ぜておき、読み聞かせの後に「どっちが好き?」と軽く感想を聞いてみる。アリを選ぶなら、そんな人生で楽しいの?と問いかけ、キリギリスなら、冬どうするの?と問いかけましょう。
  • 小学生期(損得勘定で強制的に学ぶ):無理にアリとキリギリスのお話を使う必要はありません。私が提案するパパ銀行のように、お金を今使わずに後に使うメリットを与えましょう。タイミングはお年玉の時期なんかがオススメです。たとえば、お年玉を1万円渡します。そこで「1万円を自分で管理してもよい。パパに預けても良い。パパに預けた場合は、1ヶ月預けた場合は10,500円にして返してあげよう。半年預けた場合は14,000円にして返してあげよう。1年預けた場合は20,000円にして返してあげよう。もちろん、1年後のお年玉は別であげるよ」的なノリです。きっと考えるでしょう。考えるでしょう。考えに考えるでしょう。その結論にアリみたいだね、とかアリ50%・キリギリス50%だね、と強引にねじ込めばきっとスムーズに話ができるはずです。
  • 中・高校生期(進路・キャリア相談の導入):「将来どんな仕事をしたいか」「進学はどうするか」という進路相談の際、夢や目標が見つからない子への導入として「自分は将来どんなペース(アリ寄り?キリギリス寄り?)で生きていきたいか」というライフプランの切り口として問いかけてみましょう。今勉強する意味も、見いだせるかもしれません。ここでもやっぱり、子どもの結論は、「学生のうちの勉強も遊びも両方大事」ではないでしょうか。
  • 新社会人(社会人1年目が終わった春):「子どもの頃にしたアリとキリギリスの話、覚えてる? 給料をもらって1年経った今、自分なりのベストバランスは見つかったか? 信じてるぞ。」と、大人としての自立を背中押しする。もしもどちらかにバランスが偏っているのであれば、きっと見直し、自分らしく幸せにお金を使えるバランス感覚を鍛えていけることでしょう。

まとめ

童話ひとつをとっても、親の問いかけ方次第で「人生の哲学」にも「生きた経済学」にも化けます。アリとキリギリスしかり、他の物語でもそうですが、大人が正解を決めつけてはいけません。子どもに、「あなたならどうする?」「なぜそう考えたの?」と考えを問いましょう。

正解を教え込むのではなく、「自分ならどうするか」「社会はどうあるべきか」を自分の頭で考え抜く経験こそが、将来子どもがどんな時代でも生き抜くための最高の武器になるはずです。

我が家の子どもたちがもう少し大きくなったら、まずは楽天で『アリとキリギリス』をポチるところから始めたいと思います。

どんなユニークな答えが返ってくるのか、今から楽しみで仕方がありません。実践後に、またブログで結果を報告できたらいいなぁと妄想中です。

参考になった、という方は以下の記事も是非お読みください。

【セミリタイアを目指すエトが考える我が子の金融教育】

【我が子がお金に困らないパパ銀行】

【エトがアリに100%だった頃の話】

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